文字サイズ
  • 文字サイズ大
  • 文字サイズ小

健康コラム

花粉の予測と花粉対策について

あけましておめでとうございます。今年も健康コラムをよろしくお願いいたします。
全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象にした鼻アレルギーの調査によると、スギ花粉症の有病率は1998年から2008年にかけての10年間で、およそ10%も増加していることがわかりました。今では国民のおよそ3分の1が花粉症だとされており、国民病とも言われています。
花粉症環境保険マニュアル2014(環境省)によれば、日本での花粉症の歴史は今から半世紀ほどさかのぼります。1961年(昭和36年)にはブタクサの花粉症が、次いで1963年(昭和38年)にはスギ花粉症が報告されています。一般的に、スギとヒノキは樹齢が30年に達するころから数多くの花粉を飛ばすようになります。日本では1950年代に全国で一斉にスギが植樹され、その30年後に当たる1980年代からはスギが大量の花粉を飛ばすようになり、花粉症が大きくクローズアップされてきました。


スギ


ヒノキ


林野庁では、5年ごとにスギとヒノキの人工林の「樹齢別の面積」を調査しています。平成19年と平成24年を比較すると、樹齢が30年以上の面積が増加しています。広島県のスギとヒノキの増加率を比べると、スギが1.1倍、ヒノキが1.4倍と、ヒノキの花粉が増加する割合が大きくなっています。



1980年前後からは、全国の耳鼻科の先生方を中心にスギやヒノキの花粉の観測が徐々に行われるようになり、すでに観測を始めてから30年以上を経過したところもあります。日々の観測数を観測することによって、飛散開始日や飛散終了日も特定され、飛散数や飛散時期の予測もできるようになりました。日本気象協会が日本で始めて一般向けにスギ花粉情報を発表したのは、1987年のことでした。

花粉を飛ばす花芽の基になるものは前年の夏に作られ、その量は7月から8月前半にかけての気象状況に大きく左右されます。夏の気温が高く、雨が少ないほど花芽の数が多くなり、逆に夏の気温が低く、雨が多くなると花芽の数は少なくなる傾向にあります。今シーズンの広島県は、花粉の量が例年に比べても、昨年に比べても「やや多く」なると見られます。

今年、県内でスギ花粉が飛び出すのは2月10日前後になると予想しています。花粉症の方は症状が出てから対策をとれば良いと考える方があるかもしれませんが、予防薬を飲み始めてから効果が出るまでには1週間から2週間ほどかかるそうです。しかも、今年は例年に比べて花粉の量が多くなりそうですから、そろそろ予防薬を準備したり、耳鼻科にかかったりするなど、早めの対策を心がけるようにしましょう。


著者紹介

日本気象協会中国支店  筒井幸雄

関西での生活が長いのですが、38年ぶりに広島の地に戻ってきました。
その年に、カープの25年ぶりのリーグ優勝に出会うことができるとは、なんという幸せ者でしょう。
関西にいるころから一度マツダスタジアムに行ってみたいと思っていましたが、来年こそはその夢をかなえることができそうです。
10月からは、中国支店でラジオでの気象解説や気象予測を担当しています。
これからは、広島の皆様に分かりやすい気象解説をお伝えして多少でもご恩返しができればと思っています。

RCC情報
会社情報 採用情報 個人情報保護への取り組み 著作権とリンク 情報通信セキュリティ方針国民保護業務計画ご意見・ご感想
関連会社
RCC文化センターRCCフロンティア|オレンジシステム広島| DPPヘルスパートナーズ中国新聞グループwebJNN系列放送局
PR
RCC中古車展示場MEGARCCリフォームセンター
広島県日韓親善協会
Copyright (C) RCC BROADCASTING CO.,LTD. All rights reserved.