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健康コラム

花粉症とPM2.5

PM2.5との関係

環境省によれば、PM2.5(2.5ミクロンの粒子状物質で、髪の毛の太さの30分の1程度の大きさ)が、私たちの健康面に影響を及ぼすことが懸念されています。非常に粒子が細かいため、肺の奥まで入り込みやすく、喘息や気管支炎などの呼吸器系疾患への影響が最も懸念されているところです。

広島県では、例年3月上旬から中旬にかけてスギ花粉(およそ30ミクロン)の飛散がピークを迎え、強い風が吹いて気温が高くなる日には、花粉の飛び散る量が非常に多くなるということは、前々回のコラムでお伝えしました。


スギの雄花


しかし、飛散している花粉の量が少なくても、“大気中のPM2.5の濃度が高くなると鼻粘膜の防御機能がダメージを受けるため、少なくとも4日以内は鼻炎症状がひどくなる”という実験結果もあります。このため、花粉の飛散予想とともに、大陸から拡散してくる汚染物質に対しても、十分に注意する必要があります。日本気象協会ではweb情報「tenki.jp」でPM2.5の濃度予測を行っていますので、ぜひ参考になさってください。



黄砂との関係

黄砂現象とは、東アジアの砂漠域(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯から強い風で大気中に舞い上がった黄砂粒子が、浮遊しつつ降下する現象を指します。日本での黄砂現象は春に観測されることが多く、時には空が黄褐色に煙ることがあります。
全国の気象台などでは、“空中に浮遊した黄砂で見通しの悪くなった状態を目視で確認した時”を、黄砂として統計しています。全国的に見ると、黄砂が最も多く観測されるのは4月、次いで3月、5月の順になっており、スギやヒノキ科の花粉の飛ぶ時季に多くなっていることが分かります。
広島市の場合はどうでしょうか。2016年までの10年間に、広島地方気象台で観測された黄砂日数を調べてみました。平均的には5日前後でしたが、2010年には17日と際立って多くなっていました。



黄砂の大きさは4ミクロンくらいのものが多いのですが、PM2.5と同じくらいの大きさのものが含まれているため、黄砂が観測される時にはPM2.5の測定値が高くなることがあるようです。また、黄砂が大気汚染物質の発生が多い地域を通過する時には、その物質を運んでくる恐れもあります。黄砂による健康への影響は解明されたわけではありませんが、鼻の粘膜にダメージを及ぼし、花粉症の症状が悪化する恐れがありますので、しっかりとした対策をとるように心がけましょう。


著者紹介

日本気象協会中国支店  筒井幸雄

関西での生活が長いのですが、38年ぶりに広島の地に戻ってきました。
その年に、カープの25年ぶりのリーグ優勝に出会うことができるとは、なんという幸せ者でしょう。
関西にいるころから一度マツダスタジアムに行ってみたいと思っていましたが、来年こそはその夢をかなえることができそうです。
10月からは、中国支店でラジオでの気象解説や気象予測を担当しています。
これからは、広島の皆様に分かりやすい気象解説をお伝えして多少でもご恩返しができればと思っています。

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