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健康コラム

スズメバチに気をつけよう!

夏は野外に出る機会が多くなります。そこにはハチやムカデなど危険な生物も多くいます。むやみに怖がるよりも、危険な生き物たちの特性や対処法を知ってリスクを回避しましょう。『野外における危険な生物』(日本自然保護協会、平凡社)などを基に、注意点をまとめてみました。

オオスズメバチ(スズメバチ科)



オオスズメバチはスズメバチ類の中で最も大型のハチで、体長は女王バチ40~45mm,ハタラキバチ27~38mm,雄27~40mm。春ごろから越冬した女王バチが巣を作り始めます。卵を産んで子育てを始め、ファミリーの数を増やしていきます。スズメバチの仲間は、本州ではキイロスズメバチ、ヒメスズメバチ、コガタスズメバチ、クロスズメバチなどがいます。
スズメバチは攻撃性が強く、毒は強力で「大型で毒量も多く毒性も強い」とされています。刺されると激痛が走り、刺された部分が赤くなり、さらに腫腸となります。発熱することもあります。重症になると、嘔吐、下痢、全身浮腫、急性アレルギー反応(アナフィラキシーショック)、腎障害などがみられます。時には死亡することもあります。
えさとなる昆虫が減少し、また大量の雄蜂と新しい女王蜂を養育しなければならない晩夏から秋にかけて攻撃性が非常に高まり、危険性が高くなります。

刺された場合の応急手当

  1. 巣が付近にあることが多いので,早く現場から遠ざかる。
  2. 傷口を流水中で洗うか,ぬれ手拭いをあてる(毒液は非常に水に溶けやすい)。
  3. 氷のうや湿布で局所を冷やしながら,医師のもとへ急ぐ。抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏を塗布する。全身症状のひどいときは抗ヒスタミン剤の内服がよい。

ショックが出た場合は、速やかに病院に運びます。かつて「アンモニア水が効果的」ということがいわれていましたが、現在ではまったく根拠のない治療法とされています。
山林や人家付近の木の空洞や壁間などに巣を作ります。刺される事故が起こりやすいのは日中で、巣に近づくと大きなあごをカチカチ鳴らして威嚇してきます。そうした場合は刺激せずに巣から遠ざかることが大切です。黒い衣服や香水はスズメバチを興奮させるといわれています。襲って来た場合、スズメバチは上下の動きが苦手なので、姿勢を低くするといいとされています。

オオスズメバチ

トビズムカデ(オオムカデ科)



体色は個体ごとの変異が多いため、赤や朱色の頭、黄色や朱色の脚を持つ個体などがいます。体長8~15cmで20cm以上になるものもいます。亜種としてアオズムカデ、アカズムカデがいます。昼間は石や倒木、枯葉などの下に潜んでおり、夜間行動して人家の中に侵入して人を咬むことがあります。被害が多いのは春から秋にかけて、時間帯は午後6時ごろから午前6時ごろの夜間です。
咬まれると激痛がありますが、致命的になることはほとんどありません。腫脹や発赤、リンパ管炎、リンパ節炎が見られ、時に潰瘍から壊疽を起こすこともあります。
毒の成分はヒスタミン、活性ペプチドなどで、応急手当は、ハチと同じように抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏の塗布がよく、腫脹がひどい場合は水での湿布がよいそうです。

トビズムカデ

ドクガ(ドクガ科)

夜間灯火に来る黄色のガで、体長は雄1.4~1.7cm、雌1.9~2.2cm、前翅(し)中央に褐色の一帯があり、クヌギやコナラの林付近に多くいます。成虫は年1回の発生で、6、7月ごろ夜間に灯火に飛んできます。同じドクガ科のチャドクガとモンシロドクガは年2、3回発生、6~10月に見られます。キドクガは夏山地に見られます。
皮膚などに触れると毒針毛(60~100ミクロン)が皮膚に刺さります。ヒスタミン、タンパク毒が含まれており、発赤と痒みが起こり、丘疹ができてジンマシンのようになります。
毒針毛が付いたら、こすらずにセロハンテープを当てて取ったり、そっと洗い流したりするのがいいようです。炎症が起きたら、抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏を塗布し、痒みがひどいときは、抗ヒスタミン剤を内服します。

ドクガ

イラガ幼虫(イラガ科)

体長約24mmで、黄緑色で褐色の模様があり、全身に多くの毒棘がある肉角があります。7~10月に見られ、カキ、ウメ、ナシ、サクラ、クリなどに付き、特に秋に多くなります。マユは白黒模様の卵型です。
触れると強烈な痛みがあります。日本の毛虫の中でも最も痛みがひどいとされています。発赤や丘疹が出ますが、ドクガに比べると治りは早く、痛みも間もなく消えます。痒みもあまりなく、3日くらいで治ります。抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏の塗布が有効です。成虫やマユは無毒です。

イラガ

イラガの幼虫

ニホンマムシ(クサリヘビ科)



体長は約45cmから60cm。「銭型の模様や三角形の頭が特徴」とよく紹介されていますが、ほとんどのヘビは威嚇のときに頭を三角にし、特に無毒のアオダイショウの幼ヘビはよくマムシに間違われます(キマムシ、シロマムシ、イワマムシ、カママムシ、屋敷マムシなどと呼ばれます)。
近づいた人を咬みます。夏はサンダルを履いていることが多いので、咬まれた時に毒が入る危険が高くなります。虫捕りをする子どもややサンダル履きが多い女性は要注意です。農道を歩いているときや、ホタルを見に行って咬まれるケースもあります。
両頬に毒線があり、上顎に注射器と同じ構造の毒牙があります。
昼間は草むらに隠れ、夜小道などの開けた場所に出てきます。見かけても殺したり手を出したりしなければ、50cm以内に近づかなければ安全とされています。
咬まれた痕は、針で刺したようなものが1つ、または1cm前後の間隔で2つあります。
咬まれると針で刺したようなチクッとした痛みだけで、すぐにはあまり痛みが強くないことが多いです。草むらや夜間の咬傷では、ヘビを確認できないことが多いため、しばしば虫さされやとげが刺さったと間違われます。病院でも、虫さされと間違って簡単な処置で済ませたため、その後悪化、処置が遅れて重症化することがあります。
毎年、3000人以上が咬まれ、5人前後が死亡しています(2011年は8人)。重症例はかなり多いと思われます。後遺症を残すこともあります。

アメリカの毒ヘビ咬傷治療の権威、フィンドレー・E・ラッセル博士によれば

  1. あわてるな
  2. やたらに縛るな
  3. やたらに切るな
  4. 酒を飲むな
  5. 氷やその他の方法で冷やすな

―などのアドバイスをしています。落ち着いて医療機関に行くことを勧めています。

ニホンマムシ

ヤマカガシ(ナミヘビ科)



体長約1mで赤い斑紋があります。色彩に変異が多く、全身が黒っぽい固体もいます。餌になるカエルが多い水田や川など水の周辺にいます。おとなしいヘビですが、口の中のほか、頸部に2列の毒線を持っています。人間が手をださなければ咬むことはありませんが、捕獲する時や取扱中に咬まれています。また、頸腺が破れて毒が飛び散って目に入る事故があります。頸腺の毒が目に入るとかなり刺激があり、炎症を起こします。
ヤマカガシが毒ヘビであることを知らない人も多いようです。
咬まれた痕は、1、2列ないし4列の歯形があります。咬まれた場合、半日ないし1日以内に異常がなければ安心ですが、歯ぐきなどからの出血、皮下出血、赤い尿、尿が出ないなどの症状がでたら、病院へ急ぎます。血清は群馬県の(財)日本蛇族学術研究所にしかありません。頸腺の毒液が目に入ったら、すぐに水で洗い流します。
咬まれたときに痛みがあまりないため、治療が遅れて重大な結果になることがあります。咬まれたヘビが判別できない、確信が持てない場合、あるいはヘビかどうかも判断できない場合は、日本蛇族学術研究所0277-78-5193(堺 淳さん)に問い合わせてください。

マムシ、ヤマカガシとでは治療法が異なるので、咬まれたヘビを特定することが重要となってきます。ところが、体色が黒く変異したものや成ヘビと幼ヘビの外見が異なっている場合など、見分けが難しいことがあります。日本蛇族学術研究所「ジャパンスネークセンター」のホームページには、毒ヘビについて詳しい情報があり、大変役立ちます。
http://snake-center.com/

ヤマカガシ

アカハライモリ(イモリ科)



全長8~13cmで、池、水田、沼沢、小川などにすんでいます。背は黒ないし褐色で、腹面はオレンジや赤色。皮膚や筋肉に毒があります。イモリを触った手で目を触ると毒が入り、激痛を感じます。
触らないように注意し、触った場合は手をよく洗います。毒が付着した場合は、水で目や口をよく洗うようにします。

アカハライモリ

日本赤十字社が実施している救急法講習では危険な野生生物について、対処の仕方を説明しています(下記URL)。マムシやスズメバチなどに咬まれたり、刺されたりした場合の対処法も示してあります。
http://www.jrc.or.jp/study/safety/animal/


関連タグ:スズメバチ トビズムカデ ドクガ ニホンマムシ 

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