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健康コラム

くも膜下出血から奇跡の生還を果たし、リハビリを続けながら執筆活動を行うコラムニスト・神足裕司が日常をつづっていきます。

ユニバーサルデザインフード

いまだに食道から肛門までの体内の内臓全ての調子がよくない。寝たきりのボクはどんどん色んなところの筋肉の動きが悪くなっているんだと言う。すると内臓の調子も良くなくなる。

だからなるべくベッドから椅子に座る。歩く。できれば運動する。そんないまのボクには無理難題だ。いくら、ベッドの上でゴムのロープを使ってストレッチをしても自転車漕ぎを車椅子に座ったままでしても追いつかない。しないよりはましだと、一緒懸命がんばる。そんな毎日なのに結局食べたものを吐いてしまったり下痢したり。どうもうまくいかない。

それだからといって食欲が無いわけではないのだ。食べたいけれど、食べると吐く。吐くのに疲れてしんどい。で、寝る。ボクはしんどいけれど、家族も食事の用意は大変だ。ミキサーにかけたりあれやこれや工夫する。市販のものを買ってみたり。

そんな時ある医療系の展示会に行った。

各社しのぎをけずってユニバーサルデザインフードを出している。ユニバーサルデザインフードとは、食べやすさに配慮した食品のことだ。

キューピーで出しているユニバーサルデザインフードは、肉じゃがでも3種類ある。「容易にかめる」「歯茎でつぶせる」「舌でつぶせる」症状によって細かく選べる。病人は千差万別。一人として同じ症状のひとはいない。だから売る側もとっても難しいのだ。

亀田製菓は、せんべいなどで培った持ち前の米系を得意としているようだ。普通の会社がレトルトに入れてからお粥状に調理するところ、亀田製菓はお釜でじっくり炊き上げたおかゆというのが売りだ。

この年になるとやっぱり米はこだわって旨いほうがいい。そう聞けばお釜で炊き上げたお粥のほうがいいと思う。これからしばらくはユニバーサルデザインフードのお世話になりそうだ。ちょっと研究してみたいと思っている。


著者紹介

神足裕司(こうたり ゆうじ)

1957年8月10日、広島県広島市生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。学生時代からライター活動を始め、1984年、渡辺和博との共著『金魂巻(キンコンカン)』がベストセラーに。コラムニストとして『恨ミシュラン』(週刊朝日)や『これは事件だ!』(週刊SPA!)などの人気連載を抱えながらテレビ、ラジオ、CM、映画など幅広い分野で活躍。2011年9月、重度くも膜下出血に倒れ、奇跡的に一命をとりとめる。現在、リハビリを続けながら執筆活動を再開。復帰後の著書に『一度、死んでみましたが』(集英社)、『父と息子の大闘病日記』(息子・祐太郎さんとの共著/扶桑社)、『生きていく食事 神足裕司は甘いで目覚めた』(妻・明子さんとの共著/主婦の友社)がある。 朝日新聞月曜朝刊「コータリンは要介護5」連載中。

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