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健康コラム

くも膜下出血から奇跡の生還を果たし、リハビリを続けながら執筆活動を行うコラムニスト・神足裕司が日常をつづっていきます。

日本の四季

日本の特に美しいとされている四季それぞれの風景。それが危うくなってきてはいないか?そう感じている皆さんも多いと思う。暑い暑い夏が過ぎて秋が来たかと思うとあっという間に冬になってしまう。寒い寒い冬が終わったと思えば春はほんのちょっとで夏が来る。そう、春と秋が短くなっていませんか?桜の時期に梅雨の様な雨が降る。秋も長雨。しかも豪雨。なかなか外に出られない。
車椅子使用者としてはこの季節感はちょっとため息まじり。もちろん仕事やどうしてもの用事では、たとえ今年度の最高気温であっても最低気温であっても出かけるわけだけど、「どうする?寒いからまたこんどにする?」「雨がひどいから駄目だね」そんなことになることもしばしばだ。

そういえば昔、産まれて6ヶ月ぐらいの娘をハワイに1ヶ月ほど連れて行ったことがあった。おばあちゃんがしきりに「そんな赤ちゃんを日差しの強いところに連れて行ってだいじょうぶなの?」と心配していた。「向こうにも赤ちゃんはいるわけだし・・・」そうボクはいいわけをした。

行ってみれば日焼け止めも赤ちゃん用がある。まだ当時は赤ちゃん用の日焼け止めは日本には無かった。ハワイの薬局の人が詳しく説明までしてくれる。「ノンケミカルだから安心して」そう英語でにっこり語ってくれる。プールに入るときは、さすがハワイ。浮き袋だってすごい数のなかからベビー用だって選べる。娘はボクに似て色白だったので浮き袋から傘がニョキっと出ているものにした。プールにぷかぷか浮かんでいるときも日影ができている。ラッシュガードもいっちょまえに着て万全だ。そのラッシュガードはおしっこなどそそうしても大丈夫なような構造になっていた。

そこに行けばそこに合ったアイディアや知恵がある。あたりまえなことだ。このところのお天気事情ひとつとっても日本で生活していくのには不都合が多すぎる。先進国の障がい者や要介護者の外出っていうのはどんな感じなんだろうか?最近とても興味がある。日本にはまだ無い便利なものがあるに違いないと思っている。雨の多い国、あつい国、車椅子の人が外に出ている国。どんな生活をしていてどんなものを使っているんだろうか?そういえばこの前マンガ家の西原理恵子さんがドイツに行ったときの話をしていた。「なんでこんなに車椅子の人が多いんだろう?って思ったら日本が車椅子の人がまだまだ外に出づらいんだなって気がついたって」昔に較べたらずいぶんよくなったとは思うけれど。


著者紹介

神足裕司(こうたり ゆうじ)

1957年8月10日、広島県広島市生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。学生時代からライター活動を始め、1984年、渡辺和博との共著『金魂巻(キンコンカン)』がベストセラーに。コラムニストとして『恨ミシュラン』(週刊朝日)や『これは事件だ!』(週刊SPA!)などの人気連載を抱えながらテレビ、ラジオ、CM、映画など幅広い分野で活躍。2011年9月、重度くも膜下出血に倒れ、奇跡的に一命をとりとめる。現在、リハビリを続けながら執筆活動を再開。復帰後の著書に『一度、死んでみましたが』(集英社)、『父と息子の大闘病日記』(息子・祐太郎さんとの共著/扶桑社)、『生きていく食事 神足裕司は甘いで目覚めた』(妻・明子さんとの共著/主婦の友社)がある。 朝日新聞月曜朝刊「コータリンは要介護5」連載中。

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