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健康コラム

くも膜下出血から奇跡の生還を果たし、リハビリを続けながら執筆活動を行うコラムニスト・神足裕司が日常をつづっていきます。

秋葉原プログラミング教室


秋葉原プログラミング教室が、新しい教室に移転したというのでそのオープニングパーティーにおじゃました。
ちょうど学校の教室ぐらいの大きさだろうか。何の気なしにお邪魔したがそこは教室も満杯になりそれこそあふれんばかりの人。
スタッフの座るソファーが見える。オープニングイベントに用意されたトークセッションの出演者が待機していたのだ。

目が合い軽く会釈して驚いた。「古川さんだ・・・」元日本マイクロソフト社の社長の古川さん。
隣にいらっしゃるのは角川アスキー総研の遠藤さん。MCはあの人工知能を開発する(株)UEIの清水亮さんがやっておられる。
ボクを呼んでくれたここの社長に就任した福岡俊弘さんは当日インフルエンザでスカイプで参加するという。その福岡さんは元週刊アスキーの編集長であるので考えてみればそんな方々がいらしても驚くことではない。が、なにごとがおきているんだ?すごい熱気である。

ボクは週刊アスキーの前身であるEYE・COMが創刊されてまもなくその福岡さんに誘われて連載を始めた。週刊アスキーになってもずっとお世話になっていた。
まだまだ日本ではパソコンが家にある時代ではなかった。ボクみたいな新しもの好きが電話の回線でインターネットにつないでぼちぼち始めていた時代だ。ボクもMACを購入してわからないことだらけ。何日も福岡さんに自宅に来てもらった。そんな時代にパソコンの色々を紹介する雑誌は時代のさきがけだった。ビル・ゲイツにも会いに連れて行ってもらったしiPhoneの発表にも立ち会った。

創刊から21年。今では一家に1台、いや一人に一台パソコンがあるぐらい普及した。パソコンのハウツーものの雑誌も昔ほど需要もなくなった。そこでこの人たちが新たに始める事業なのだ。注目度は高い。

トークセッションでは古川さんが、「天才」と呼ばれた人の共通点の一つが子どものころにネジ回しがあればなんでも分解したことと、百科事典を隅から隅まで何回も読んだことがあるということだと話されていた。とても興味深い合点のいく話だ。ビル・ゲイツだって13歳で触ったコンピューターに感動して独学でプログラミングを学習したという。その原動力はワクワク感と感動、想像力。そんな少年を夢中にさせた原動力だ。ネジ回しを片手にワクワクした時と同じように。

この「秋葉原プログラミング教室」はこどもから高齢者まで様々なプログラミングのカリキュラムが用意されている。現在慶応大学で学生たちに教鞭をとっている古川さん曰く、「大学ではもう遅い。子どものころから手に触れ、感じなければ」とのこと。ご存知かもしれないが2020年の教育改革ではプログラミングの授業が小学校で組み込まれるという。この小さなプログラミング教室で、将来のビル・ゲイツが生まれるかもしれない。そう本気で思わせるような教室であることは間違いない。日本の将来がこのプログラミング教室にかかっているのではないかとさえ思えた。



著者紹介

神足裕司(こうたり ゆうじ)

1957年8月10日、広島県広島市生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。学生時代からライター活動を始め、1984年、渡辺和博との共著『金魂巻(キンコンカン)』がベストセラーに。コラムニストとして『恨ミシュラン』(週刊朝日)や『これは事件だ!』(週刊SPA!)などの人気連載を抱えながらテレビ、ラジオ、CM、映画など幅広い分野で活躍。2011年9月、重度くも膜下出血に倒れ、奇跡的に一命をとりとめる。現在、リハビリを続けながら執筆活動を再開。復帰後の著書に『一度、死んでみましたが』(集英社)、『父と息子の大闘病日記』(息子・祐太郎さんとの共著/扶桑社)、『生きていく食事 神足裕司は甘いで目覚めた』(妻・明子さんとの共著/主婦の友社)がある。 朝日新聞月曜朝刊「コータリンは要介護5」連載中。

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