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健康コラム

くも膜下出血から奇跡の生還を果たし、リハビリを続けながら執筆活動を行うコラムニスト・神足裕司が日常をつづっていきます。

国際福祉機器展 第2回


今年の国際福祉機器展に行って最初に立ち寄ったのが鳥取県産業振興機構のブースだった。

マイクロバブルトルネードTYという1ミクロン以下の気泡をお風呂で発生させる装置と、あゆみ浴槽というその装置を取り付ける浴槽を展示しているブースだった。



マイクロバブルトルネードTYの何に驚いたかといえば、デモンストレーション用の両手が入るぐらいのミニチュアの浴槽に右手だけ数分つけたその手が、確実につけていない左手よりも白くなっていたこと。




小さな浴槽はスイッチを入れると透明なお湯がすぐに白濁する。それは細かい泡がたくさん充満している証拠だそうだ。毛穴の大きさよりも小さい泡が浴槽内に充満している。その細かい泡が汚れやにおいを身体からとってくれるという説明だ。石鹸も必要ないし、浸かっているだけで汚れは浮いてくる。その証拠に泡の発生を止めて透明なお湯に戻ると、お湯の表面には垢が一面浮いているという。浴槽の汚れまでとってしまうという。




手のひらを片方入れながらその説明を総勢10人ほどで聞いていた。ジェットバスのように派手に身体に泡が当たっている感じはしないが、ふんわり包まれている感じ。手をお湯から出してタオルで拭いてもらうと、そこにいたみんなが「おお!」と歓声を上げた。両手を較べると確かに入れていた方の手が白くなっている。「そんなに自分の手がきたなかったのか?」そう思うほどだ。つるつるになっている。

そこに居合わせた人たちから質問が飛ぶ。「顔もいいんですか?」「そのあゆみ浴槽につけなければいけないのですか?」もちろん顔にも効果はあるらしい。赤ちゃんから高齢者まで、それに実はペットまで、肌が弱くても石鹸も使わず利用できるので安心らしい。あゆみ浴槽は介護施設用に浴槽の側面がドアのような開閉式になっていて、介護施設などで入ることを想定している。

もちろんマイクロバブルトルネードTYは家庭のユニットバスなどにも取り付けられると聞いた。それならボクのうちにも大丈夫なんじゃないかな。そう思って欲しくなった。

実演販売にすっかりのせられた客のようだが、においもとれて足の指の間やら洗いづらい身体も隅々まで、きれいになるならこんなに楽なことはない。

いつも気にしているにおいや汚れが浸かっているだけで解消されるのならボクみたいに身体が思うように動かない者にとっても願ってもないことだ。


著者紹介

神足裕司(こうたり ゆうじ)

1957年8月10日、広島県広島市生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。学生時代からライター活動を始め、1984年、渡辺和博との共著『金魂巻(キンコンカン)』がベストセラーに。コラムニストとして『恨ミシュラン』(週刊朝日)や『これは事件だ!』(週刊SPA!)などの人気連載を抱えながらテレビ、ラジオ、CM、映画など幅広い分野で活躍。2011年9月、重度くも膜下出血に倒れ、奇跡的に一命をとりとめる。現在、リハビリを続けながら執筆活動を再開。復帰後の著書に『一度、死んでみましたが』(集英社)、『父と息子の大闘病日記』(息子・祐太郎さんとの共著/扶桑社)、『生きていく食事 神足裕司は甘いで目覚めた』(妻・明子さんとの共著/主婦の友社)がある。 朝日新聞月曜朝刊「コータリンは要介護5」連載中。

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