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健康コラム

くも膜下出血から奇跡の生還を果たし、リハビリを続けながら執筆活動を行うコラムニスト・神足裕司が日常をつづっていきます。

備えあれば憂いなし


昨年はみなさんにとってどんな年だっただろうか?

毎年暮れに清水寺で披露される「今年の漢字」に昨年は『災』が選ばれたことでもわかるように1年を通して日本列島を災害が襲った。

1月は東京で20センチ以上の積雪があった。4年ぶりの大雪である。「20センチ?」東北などの雪国の方は笑ってしまうかもしれないが都心では交通も大混乱、けが人も多数出た。

しかし、都心だけではない。その雪国でも1日の積雪量が半端ない量で今迄とは降り方が違う。一度の量が雪かきに間に合わないそうだ。ゲリラ豪雨の雪版のようだという。

2月には福井で昭和56年以来37年ぶりの積雪で130センチを超えた。国道に1000台以上の車両が立ち往生。1日では解消することさえ不可能だったという。

6月には大阪北部で震度6の地震があった。それからすぐ後に西日本の豪雨災害があった。多くの場所で1日、2日の降水量が観測史上1位になるほどの豪雨。しかも広範囲で長時間降り続けた。

浸水被害や土砂崩れも各地で多数起きた。広島で110人以上、倉敷では50人以上の方が亡くなった。全国ではこの災害で220人もの方が亡くなった。平成最悪の豪雨災害だった。

夏は各地で猛暑となった。7月には埼玉県で観測史上1位の41.1度。夏休みの公園に子どもの姿がないという異常さを伝えたニュースもあった。

そして9月に北海道胆振東部で震度6強の地震もあった。

そして、夏から10月にかけて台風が列島を駆けていった。台風21号や24号は大型台風で、関西国際空港の滑走路も浸水した。空港が陸の孤島と化した。

また、各地で台風に備えて鉄道の計画運休や商店なども休むなど新しい試みもあった。

書いてみるとこの1年で、生活ができなくなるような災害が各地で起こっているのがわかる。

ほんの数キロ離れている地域では普通に生活できていても一本道を隔ててみると家が崩壊していたり・・・災害はおこってみないとその恐ろしさや復興の大変さ、地元の苦労などはわからない。

これだけ何回もいたるところで災害に見舞われている日本は、それでも「そのときどうすればよいか、ボランティアとは?」など経験を元に不幸中の幸いで訓練されてきているとは思う。

東日本大震災のときは、現地にどんなものを送ったらよいかもわからず、腐らせたり運ばずにそのまま放置された物資がかなりの量だった。昨年もそれがなくなったとはいえないが経験の判断ができていることもあった。さらにいえば、地元の力がどれだけ大切かも学び始めている。

国や県などが動き出す前に隣組や自治会や市、区がしっかりしているところはかなり助かったと聞いた。指示が届く範囲の長がしっかりしているところがスムーズだったと。せっかく届いた物資もまだGOが出ていないからと山積みになったまま…そんなことがたくさんあったと聞いた。

もっといえば、家族単位でも災害の対策は必要だろう。一番小さいコミニティー。ボクのような障がい者や寝たきりの家族がいた場合のこと、薬のこと。最低限の水と食べ物の確保。あとは電源の確保。

年頭にあたりちょっと暗いテーマから出発してしまったが、
『備えあれば憂いなし』
よい年を送るためにぜひ考えてもらいたい。


著者紹介

神足裕司(こうたり ゆうじ)

1957年8月10日、広島県広島市生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。学生時代からライター活動を始め、1984年、渡辺和博との共著『金魂巻(キンコンカン)』がベストセラーに。コラムニストとして『恨ミシュラン』(週刊朝日)や『これは事件だ!』(週刊SPA!)などの人気連載を抱えながらテレビ、ラジオ、CM、映画など幅広い分野で活躍。2011年9月、重度くも膜下出血に倒れ、奇跡的に一命をとりとめる。現在、リハビリを続けながら執筆活動を再開。復帰後の著書に『一度、死んでみましたが』(集英社)、『父と息子の大闘病日記』(息子・祐太郎さんとの共著/扶桑社)、『生きていく食事 神足裕司は甘いで目覚めた』(妻・明子さんとの共著/主婦の友社)がある。 朝日新聞月曜朝刊「コータリンは要介護5」連載中。

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