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五月病・六月病について


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放送日

放送:2016年6月1日(水)
ゲスト:心療内科クリニック リュミエール 片山真一医師
パーソナリティ:おだしずえ、井筒智彦


今の季節に多い「五月病・六月病」についてについて、心療内科クリニック リュミエール 片山真一院長にお話をうかがいました。


今回のポイント

  1. 「五月病・六月病」って何?
  2. もしかして「五月病・六月病」かもと思ったら?
  3. 「五月病・六月病」を防ぐには?

放送内容

本題に入る前に、前回先生にご出演いただいた際、リスナーの方から質問のメールをいただきました。

夫のことで相談があります。我が家の夫は毎週“4泊5日”で出張に行きます。
その夫が、最近、出張に行く前日の夜になると「明日から出張じゃ、行きたくねぇ」と言うようになりました。毎週です。
そりゃあ、毎週出張ってのは大変だと思いますが…。
夫は「鬱」なのでしょうか? 聞いている方もつらいです。
(R.N.まままん。さん)

メールの内容からだけだと、判断しがたいですが、うつ病ではないという印象です。
気持ちの落ち込みはあって、それを抑うつ状態ということはできるかもしれませんが、医学的な「うつ病」の診断には当てはまらないのではないかということです。
毎週毎週の長期出張に嫌気がさし、仕事への意欲低下や倦怠感をお感じのようですが、文面から察するに、不満がありながらも出張には行けて、お仕事もこなしていらっしゃるようにもとれます。
不眠や食欲低下、集中力の低下などは見られてはいないのではないでしょうか?
そういう意味では、例えば 「サザエさん症候群」 という言葉があるように、休日の終わりに、翌日からの仕事の始まりを実感し憂鬱になっていらっしゃるのではないかと考えます。

改善策
  • オフタイムを充実させること。日々の仕事終わりに楽しみを作るとか、休日を趣味やレジャーで楽しむために仕事をするんだというふうにオンオフのメリハリを付けましょう。
  • 主体的に仕事に取り組むようにしましょう。仕事そのものの意味や、やりがいを問い直してみることで、仕事に対する前向きな意欲を駆り立てることも解決のきっかけになると思います。
ドクター
奥様も、ご主人のブルーな気持ちを聞かされてつらい思いをされているようですが、心を許せる奥様に、憂鬱な気持ちを吐露して、励ましてもらえるだけでも、ご主人の気持ちの切り替えにはなっていると思いますよ。ただし、メール文面からの推察ですので、ご心配でしたらご主人に心療内科等の受診を勧めてみてください。

近年「六月病」が増えているそうですね。

五月病はよく知られるようになって久しいですが、5月ではなく6月に、五月病と同じような症状を訴える社会人が増え、「六月病」と呼ばれています。

そもそも「五月病」というのは1960年代に、東京大学の1、2年生が過ごす駒場キャンパスで 大学関係者が使い始めたと言われています。
当時、主に新入生の間に『理由のはっきりしない欠席が入学した年の五月の連休明けころから目立ち始め、その影響で留年する学生も大量に増えた』という指摘がありました。
「過酷な受験を通り抜けてきた大学生が、試験の緊張感や、長期にわたる張り詰めた緊張から解放されたものの、想像で胸を膨らませていた大学生活が期待はずれだったなどから、五月ごろから意欲喪失した状態になった」と考えられ「五月病」と言われ始めたんです。

しずえ
ゴールデンウィーク明けに東大生に多く見られた五月病。この症状が、東大生に限らず・・・ということなんですね。
ドクター
5月の連休明け頃に、同様の意欲低下がみられる現象は他の大学の学生や社会人にも認められ、「五月病」という言葉は東京大学学内に留まらず、世間一般に急速に広まり、1968年当時、流行語にもなりました。
五月病の原因

五月病の原因はいろいろ言われていますが、新しい環境でのストレスが原因と考えられています。先ほどのイメージ例からまとめると、具体的なストレス因子としては・・・

  • 新しい環境についていけない
  • 新しい人間関係がうまくいかない
  • 入学試験や入社試験といった大きな目標を達成し燃え尽き感を感じていたり、次の目標が見つかっていないことによる不安感
  • イメージしていた理想と実際の現実へのギャップに悩んでいる
症状は、どのように現れる?

主な症状は、不眠、疲労感、食欲不振、やる気が出ない、人との関わりが億劫、抑うつ、不安感、焦り、孤独感など。
ただし医学的には「五月病」という診断病名はなく、特徴的な症状から、適応障害 や うつ状態 と診断されます。
最近、特に社会人の中で、新人、中堅にかかわらず、6月に五月病と同じような状態になる人が増え、これが新たに「六月病」と呼ばれて問題になっている。

五月病と似た症状が6月に見られるようになったのはなぜ

新人社員に関しては研修期間を長くとる企業が増えています。4月から1か月間の研修後、5月になって各部署に配属され、それから丁度1ヶ月経ったころの6月に五月病のような症状が出るのではないかと言われています。
新入社員に限らず、中堅社員にも見られます。4月は異動が多い時期。仕事のIT化・専門化などにより、4月の異動に伴う様々な変化に慣れるのに時間がかかり、ようやく慣れる6月頃に症状が出るのではないかと思います。
6月上旬には梅雨に入るなど気候が不安定になりがちですし、6月には祝日もないことも心身不調さ、回復しにくさ、気分の落ち込みの要因になっているのかもしれないとも考えられている。

もしかして「五月病?六月病?」チェックリスト

心の状態
□ やる気が出なくて、やるべきことが どんどんたまっていく。
□ 気持ちが沈んで、以前、楽しめていたことも楽しめない。
□ 気持ちが落ち着ず、何となくソワソワする。
□ イライラして怒りっぽくなる。
□ 先々のことを考えると不安や焦りを感じる。

体の状態
□ 体がだるくて重く、疲れがとれない。
□ 心臓がドキドキする、息苦しい、めまいがする。
□ 頭がずっしり重く感じる、ズキズキ痛む。
□ なかなか寝付けない。 寝ても途中で何度も目が覚める。
□ 食欲がわかない。食事がおいしく感じられない。

しずえ
うつ症状については、まだまだたくさんお伺いしたいことがあります。これからも片山先生、 定期的にお話を聞かせてください。ありがとうございました。
リフレッシュで五月病予防

五月病・六月病は、症状が軽い場合には、リフレッシュやストレスケアを行うことで自然と回復していきます。環境に慣れてくる1~3ヶ月後には自然と治って
リフレッシュやストレスケアを心掛けて生活するようにして下さい。具体的に
「コミュニケーション」「食事」「睡眠」「リラックス」の4つです。

コミュニケーションでストレスを軽減する
職場の同僚や先輩、家族や友人などとのコミュニケーションの機会を大切にしてください。
信頼できる相手に悩みを話すだけでもストレスは軽減されます。

食生活の栄養バランスを意識する
ご飯や麺類などの主食の炭水化物で空腹を満たすだけでなく、野菜、タンパク質、脂肪、ビタミン類やミネラル類を意識したバランスよい栄養摂取は心と体の健康のために大切です。

質の良い睡眠を確保する
睡眠は心と身体の回復に重要な役割を果たします。睡眠の質を上げるために「起床/就寝の生活リズムを整える」「夕食は就寝2時間前まで、入浴は1時間前まで」「寝る前にテレビやパソコンを見ない」などの生活習慣を身につけましょう。

オフの日は仕事を忘れてリラックスする
オフの日は自分の好きなことに時間を費やし、仕事のことは忘れたほうがいいようです。

まとめ

  1. 近年は新入社員だけでなく中堅社員にも五月病に似た症状が現れ、六月ごろに発症することが多く「六月病」とも呼ばれるようになっている。
  2. 原因の多くは、新しい環境や人間関係に適応できないことである。
  3. オフの時間を充実させ、ストレスを発散することが大切。

関連タグ:ラジオ おひるーな 五月病 六月病 うつ 心療内科 片山先生 

ドクターデータ

片山 真一(かたやましんいち) 医師

心療内科クリニック リュミエール 院長。
おひるーなクリニックの偶数月第1水曜日担当ドクター。

施設名心療内科クリニック リュミエール
住所広島市中区西白島町20-15 メディカルプラザ西白島1F
電話082-212-2000
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