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暮らしと健康

漢方薬局の世界

漢方薬ってどんなイメージ?

・普通の薬より優しい 
・効くまで時間がかかる 
・効き目が弱いような気がする・・・

そんな漢方薬が近年、自然治癒力を高め、免疫力をあげて病気を治していくという考え方から注目され、静かなブームとなっていることをご存じですか?

文久2年創業、江戸時代から150年を超える歴史を持つ老舗の漢方薬局「テツムラ漢方薬局」(広島市西区天満町9‐15)の5代目、鉄村 努社長にお話を聞きました。

漢方薬ってそもそも何?

西暦200年頃の中国、後漢の末期に、張 仲景という人物が薬草(生薬)を組み合わせることを考案。張 仲景が編さんした東洋医学の古典書「傷寒論」には、東洋医学の礎が記されていて、今も漢方薬処方の元となっている。

東洋医学と西洋医学の違い

【西洋医学】

目や心臓など、体の臓器一つ一つを物質や数値で判断。
病名に応じて、治療方法を薬や手術により治療。
薬品は、化学薬品やホルモン剤など。

【東洋医学】

体は一つのもの。心も体も一つという考え方から、その人にあった漢方薬を処方する。
体の状態に応じて、自然治癒力を高める治療。天然物(生薬)なので副作用が少ない。

どうやって薬を処方してもらうの?

一般の調剤薬局やドラッグストアとはかなり違った雰囲気の「漢方薬局」。ここでは、どのようにして診断をし、薬を処方してもらうでしょうか?

記入用紙に症状を書く

身長、体重、症状など体の様子を細かく記入
 ☆性格(イライラしやすい、怒りっぽい、ノンビリ、楽天家…など)も聞く
→これが漢方の処方に大いに関係する。

実際に漢方薬を処方してもらう

薬草の独特の香りが満ち溢れる室内に取り揃えてある生薬はなんと360種類!
今回は、漢方薬の中でも一般的によく知られる「葛根湯」を処方してもらう。

風邪の初期症状に効く葛根湯。ドラッグストアなどでおなじみなのは、顆粒や液体タイプ。
テツムラ漢方薬局で処方されるのは「せんじ薬」タイプ。
*葛根湯の調合に必要なのは7種類の生薬。
天秤を使って、指定された配分になるように量っていきます。

  1. 葛根(かっこん) ※クズの根
  2. 大棗(たいそう)
  3. 桂枝(けいし) ※シナモン
  4. 生姜(しょうきょう) ※ショウガ
  5. 麻黄(まおう)
  6. 芍薬(しゃくやく)
  7. 甘草(かんぞう)

この7つ生薬すべてを自動分包機に入れると、1日分ごとのパックにしたものが完成。

せんじ薬はどうやって飲むの?

パックを破って、中の薬を水の中に入れ、
タイマーがある専用の機械、家庭で煎じる場合はヤカンなどでもOK。40分間煎じる。

飲みなれている葛根湯よりも一層香りが高く、苦みもある印象。
桂枝(シナモン)は、煎じた方が強く香りが出る。
エキス剤や粉薬にしてしまうと成分が飛んでしまうので、温かいせんじ薬の方がよく効く。

★「テツムラ漢方薬局」では、
どんな薬でも、一日分(朝・昼・夜)のせんじ薬は一律450円!

こんなものも漢方薬に!?

さらにディープな漢方薬の世界に…。老舗漢方薬局の倉庫にも潜入してみると!
*地竜(じりゅう)→ミミズの内臓を抜いて乾燥させて刻んだもの
かつては、子供が熱を出した時に、煎じて飲ませていた解熱剤
*蝉退(せんたい)→セミの抜け殻
 鎮痛、消炎、解熱などの作用
*牛黄(ごおう)→牛の胆石を砕いて粉に
 動悸・息切れの薬「救心」にも含まれており、
 1グラム6000円もする、高価な漢方薬
百足(ひゃくそく)→ムカデ
 痙攣に効く

今どうして漢方が注目されているのか

キーワードは「医食同源」&「未病」
*医食同源
病気の治療も日常の食事も、健康を保つために欠くことができないもので源は同じという考え
*未病
病気になる前の状態。病気のきざし(芽)のこと。
病気になる前に、養生をして病気にならない体を作ることが大事。

★5代目社長のこの時期オススメの食事

梅干し:昔から体の毒を消すと言われ、疲労回復にも効果あり。食中毒の予防にもなる。
毎日でも食べたい食品。 
(例) 梅ごはん、梅肉あえ、梅酢を使った料理もオススメ
乾物:梅雨の時期は、日に当たる機会が減るので、おひさまのエネルギーをたくさん含んだ乾物を上手に食事に取り込もう。
(例) 切り干し大根、春雨、高野豆腐、ゴマ、豆類など

まとめ

最後に、鉄村社長に漢方薬局の仕事について、思いを聞きました。

とてもやりがいのある仕事。
今、調剤薬局でも「かかりつけ薬局」として、なるべく患者さんと接し、話をして、病状や投薬歴などを詳しく知っておくことが大切と言われていますが、漢方薬局では、100年、200年前から全くその通りのことをしている。
体のことや心配事なども、しっかりゆっくり話を聞いて、その方の体と心のケアをしていくというのが漢方薬局の一番いいところ。

男性・女性、年齢を問わず、ぜひ気軽に足を運んで相談してみては。


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