子宮頸がんは、どんな病気?


放送情報

放送日:2017年10月20日(金)「おひるーな」
ゲスト:新甲さなえ女性クリニック 新甲さなえ先生
パーソナリティー:吉田 幸、フランソワーズ

放送内容

RCCでは現在、若い女性に多い病気「子宮頸がん」の検診啓発を推進する「Keep Smile 輝きの一歩 子宮頸がん啓発キャンペーン」を行っています。
子宮頸がんは、公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計2016」によると、全国で年間12,100人がかかり、3000人が亡くなると推計されています。
発症する時期も特徴で、20~30代という若い世代でも発症するがんになります。
そんな「子宮頸がん」について正しく知り、病気を防ぐために大切な検診を呼びかけていきます。

おひるーなでは、12月まで月に1回程度、子宮頸がんについて紹介していくのですが、初回の今日は、まずどんな病気なのかを教えて頂きたいと思います。
子宮頸がんということは、子宮にできる“がん“なんですよね?

まず「子宮」とは、妊娠時に胎内で胎児を育てる大切な器官です。
赤ちゃんが育つ“体部”と、膣の奥にある入り口部分の“頸部”の大きく2つに分かれます。
体部にできるがんを、子宮体がん、頸部にできるがんを、子宮頸がんと呼び、 この2つのがんは、性質や原因、かかる年代などが異なるので、全く違うがんと言えます。

子宮体がんと、子宮頸がんの違いは?

子宮体がんは、主な原因が女性ホルモンの乱れで、閉経後の50~60歳代に多いんです。
初期でも不正出血などの自覚症状あり、受診して気づくことが多いんです。

子宮頸がんは、原因の多くがHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染
30~40歳代に多いが、最近では20代後半から30代が急増しています。
初期症状はないが、検診による早期発見・初期治療によりほぼ完治することが可能です。



子宮頸がんが、20代~30代の若い世代で発症が増えているのはなぜ?

高齢になるほど多くなる他のがんと違い、子宮頸がんはHPVの感染が関与しているためです。一度でも性交渉の経験があれば、誰でもウイルスに感染し、発症する可能性があります。


子宮頸がんの原因がウイルスと聞くと、感染しないか不安になりますが。

HPV(ヒトパピローマウイルス)は、性交渉などにより約8割が一生に一度は感染するものです。
さらにHPVには、100種類以上の型があり、その中にがんと関係が深いハイリスク型があるんです。ハイリスク型に感染したとしても、そのほとんどが免疫力によって排除されます。一部の人が持続感染をして、さらにその一部が細胞に異常を起こし、最終的にがん化します。

もしウイルスに感染したら、どのくらいの期間で癌になってしまうのですか?

子宮頸がんは、前癌状態から癌になるまでの経過が分かりやすく、進行が遅いのが特徴です。5年~10年のスパンで、軽度から中等度、高度異形成という細胞異常を経て、がんになります。しかし、細胞に異常があっても、多くは自然に消えるので、がん化しないことも多いんです。

ウイルスの感染は、初期症状などで気づけるものでしょうか?

初期症状がないので自分では気づきにくいです。
しかし、定期的に検診を受けることで、がんになる前の状態から発見できます。発見が遅れると、子宮を摘出しなければならず、妊娠の可能性も奪われることになってしまうかもしれません。
子宮頸がんは、検診を受けることで自分で“予防できる”がんと言えます。

検診がとても大切ということですね!検診はどこで受けることが出来ますか?

お近くの婦人科やレディースクリニック、健診センターで受けられます。
広島市などは「子宮頸がん検診実施医療機関」としてHPに掲載しているので参考にしてください。
予約のいらないクリニックも多いですし、ブライダル健診や、人間ドックのオプションで子宮頸がん検診がついているところもあります。
ぜひ、気軽な気持ちで受診してほしいです。

若い女性に多いということですが、何歳ごろから検診を受けるのがいいのでしょうか?

HPVウイルスは性交渉から感染するので、性交経験のある女性なら誰でも可能性があります。厚生労働省は、20歳以上の女性に2年に1回の検診を勧めています。毎年、誕生日の月に受ける、など決めておくのもオススメです。

初めての子宮頸がん検診は不安も大きいと思いますが、具体的にどんな検査方法ですか?

子宮の入り口の細胞を専用の器具でこすり取って、顕微鏡で正常な細胞かどうかを見ます。“子宮頸部細胞診“という検査が行われます。一週間ほどで検査結果が分かります。
痛みもほとんどなく、あっという間に終わるので、安心して受けてほしいです。


[2017/10/27 更新]